「紺碧の歌声」
フリーの声優として幅広く活動されている葵シャルドネさんの1stシングルの作曲をさせていただきました。
これまで、アイルランド音楽をベースにしたトラッド風の曲を作ってきましたが、今回はボーカル曲です!
アイリッシュ、そしてファンタジーな要素をたくさん詰め込んだ挑戦的な楽曲となりました。
私の中で一歩踏み出すきっかけとなった曲ですので、詳しくご紹介していきたいと思います。
★楽曲は葵シャルドネさんのWebサイトにて聞くことができです!
BOOTHにてDLカードも頒布中されています。
→ https://aoiao6.wixsite.com/konpeki
クレジット
Lyrics,Vocal / 葵シャルドネ https://twitter.com/stardust_utas
Music, Arrange, Concertina, Tin whistle, Low whistle, Guitar / Ryo https://twitter.com/ryo_concertina
Elysiorne song compose / 葵シャルドネ
Vocal mix, Mastering / け~くん https://twitter.com/___ke1Shi___
Movie / おが茶 https://twitter.com/ogachapin7
Illustration / アサ山 https://twitter.com/asym00
Voice actor
ばるう https://twitter.com/pastel07balloo
酒味たろう https://twitter.com/syumitaro_voice
青葉悠樹 https://twitter.com/yuuki_hyougensi
環玲美 https://twitter.com/Levi_akf
茶緑みどり https://twitter.com/Saemido_tea
楽曲についての解説
アイリッシュ ✕ 異世界ファンタジー ✕ ミュージカル
曲の制作にあたり、初めに葵シャルドネさんから登場人物である人魚「エリュシオーネ」の歌のメロディーをいただきました。
このメロディーが重要なポイントとなるようにしながら、全面的にアイリッシュでファンタジーな音を詰め込みました。
物語の始まりを告げる鐘の音、そして水の泡。
続いて葵シャルドネさんによるワクワクするような語りが始まります。
生楽器のローホイッスル・ティンホイッスル(アイルランド音楽で用いられる縦笛)がそれを支えます。
裏ではアイリッシュハープが伴奏をしています。
イントロ部分で一気に世界観を作れるようこだわりました。
Aメロは6/8拍子のリズムに乗って歌われます。
ところどころドリア旋法の響きが感じられるようにしています。
後半ではローホイッスルが歌と対話するように演奏されます。
ここで葵シャルドネさんによる「エリュシオーネの歌」が登場します。
海の底から聞こえるイメージで伴奏は最小限にしています。
Bメロから私のメイン楽器であるコンサーティーナが静かに鳴っています。
その後、主人公のルーナが「禁断の扉」を開けてしまうことにより物語は動き出します。
岩戸が動く音とともに転調・転旋します。A dorian/A minorからE dorianへ。
同時に4/4拍子、リール(アイルランドのダンス)のリズムに変化します。
ここからの間奏部分は、
- 四つ打ち
- コンサーティーナとローホイッスルによるアイリッシュリール
- 語り
- 声優陣による台詞
- 造語コーラス
……という5要素が同時に流れる前代未聞のゾーンとなっています!!
ぜひ何度も繰り返して聞き取ってみてください。け~くん様によるミックスも圧巻です。
サビでは、緊迫感のある雰囲気でアイリッシュリールが鳴り続ける中、ボーカルが伸びやかなメロディーを歌います。
伴奏のアコースティックギターも演奏しました。
サビ後半では2度上(F#m)に転調し、さらに緊張感が高まります。
盛り上がりの先で、突然周りの音が消えて再びエリュシオーネの歌が聞こえてきます。
今度は外の世界で歌っているため、伴奏ではハープに加えてストリングスも混ざり、次第に壮大な雰囲気になっていきます。
再び鐘と冒頭のホイッスルによるメロディーが回帰しAメロとなります。
後半はサビ同様2度上(F#m)に転調し、物語は結末に向かっていきます。
後奏では、私がお気に入りの短3度上転調が行われ(Am)、冒頭の雰囲気が戻ってきます。
鐘の音とローホイッスルが静かに流れ、怪しげに曲は終わりを迎えます。
本当に、最初から最後まで私のやりたいことを詰め込ませていただきました。
こんな楽曲を快く受け入れてくださり、パフォーマンスしてくださった葵シャルドネさんに感謝です!!
最後に使用したティンホイッスル・ローホイッスルの写真を載せて終わります。
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